新規サイト005


一日目 松本で花見


2025.4.12


 4月12日はクマ兄さんとペンギン姉さんが働いている会社の創立記念日です。去年に引き続き花見にお出かけですよ。



出発
 4月11日、定時で仕事を終え急いで自宅に帰る。そして、荷物をまとめシャワーを浴び、出発の準備を完了させる。

 18:40、出発!

 5分後、自宅最寄りのスーパーでお弁当を買う。この時間になるとお弁当は割引されているのでお得です。
 19:10、スーパーでお弁当を購入したら、いつも利用している小杉ICの近くにあるコストコ射水倉庫店で給油。リラックスワゴンが満タンになったら、次は我々の夕ご飯にします。クマ人さんはお弁当が二つ。最近、マーボー豆腐丼がお気に入り。
 19:30、コストコ射水倉庫店を出発。すぐに小杉ICから北陸道に乗る。

 北陸道を東へ走り新潟方面へ。1時間ほど走って糸魚川ICで北陸道を降りる。そして国道148号線を南下していく。この道はグネグネの山道でペンギン姉さんはちょっと目が回ったようです。

 23:00ごろ、道の駅 アルプス安曇野ほりがねの里に到着。今日はここで車中泊です。おやすみなさい。
 4月12日6:50起床。ゆっくり寝られました。

 トイレに行ってちょっとだけ散策してみたら、ドラえもんがいました。昨夜、トイレに行くときに見つけたときはビックリした。

 じゃ、着替えをして出発しましょうか。



大王わさび農場
 8:10、大王わさび農場に到着。松本に行く前に大王わさび農場に寄ってみたかったのです。駐車場脇のわさび田を眺めつつ、トイレに行く。
 それじゃ、大王わさび農場に入場してみましょう。入口脇には大王わさび農場百年記念館があるようです。それから大王わさび農場の入口は右。お土産屋さんや軽食コーナーはここにあるようです。
 魏石鬼八面大王(ぎしきはちめんだいおう)です。その昔、全国統一を目指した大和朝廷が信濃の国を足掛かりに東北侵略を進めていたそう。この地の住民たちは超低群にたくさんの貢物や無理難題を押し付けられて困っていたんだって。魏石鬼八面大王が住民の為に立ち上がり、坂上田村麻呂の軍と戦ったんだって。しかしとうとう負けてしまったとか。魏石鬼八面大王があまりにも強かったので、息を吹き返すことを恐れ、大王の体をいくつかの場所に分けて埋めたんだって。で、胴体が埋められたという塚が農場の中にあったので、この地は大王農場と名付けられたんだそう。



農場内を散策開始
 それでは大王わさび農場を散策してみましょう。まずは水車小屋へ行ってみます。
 この辺り、黒澤明監督の「夢」という映画で使われたことがあるそうです。1990年公開ってことだからクマ兄さんは生まれてますね。この水車小屋は安曇野の原風景を残しているそうです。
 ギャーギャーと鳴き声が聞こえるので、あちこち見回してみたら木の上の方にアオサギの巣がたくさんありました。去年のGWに訪れた都萬神社と同じだね。
 それでは、わさび田を見てみよう。きれいに整備された水路に緑の葉がびっしり生えています。まだ日よけは設置されてませんね。
 近づいてみると水路を流れる水がとてもきれい。わさびの栽培にはとてもきれいな水が必要なんだそうで、きれいな水が流れていました。
 ペンギン姉さんが手を入れているのは湧水が湧きだしてくるところ。北アルプスの雪解け水が伏流水となり、そしてきれいな水となって湧き出してくるのです。年間を通してほぼ13℃で、毎日12万トンの水が湧き出ているんだって。
 わさびって辛み成分のアリルイソチオシナネートっていうのを持っていて、これが強い抗菌・防腐作用を持ち、ほかの植物どころか自分自身の成長も妨げてしまうんだそうです。なので、わさび田の水路は、とてもきれいな湧水とわさび田を通ったアリルイソチオシアネートを含む水にしっかり分けてあるそうです。
 右はわさびの花。初めて見た。
 わさびは直射日光に弱いらしく、黒いシートをかけて日陰を作っているそうです。黒い川のよう。



大王窟
 西暦800年頃、この地は魏石鬼八面大王が納めていました。しかし、桓武天皇を中心とした中央政権はこの地に多くの貢物を要求するなどし、住民たちは苦しんでいました。大王は坂上田村麻呂と戦うことになり、追い詰められ、敗れてしまう。大王があまりにも強かったので生き返らないように遺体はバラバラにされたとか。このわさび農場の一角に胴体が埋められたと言われているので、大王わさび農場と名付けられたそうです。そして、この大王窟は、大王が住んでいたといわれる岩屋を再現しているんだって。
 大王窟の横には大王さまの見張り台があります。登ってみるとわさび田を見渡せて、桜がキレイに咲いていました。これを見に来たんだよね〜。
 ここからは桜並木を見に行きます。この先には湧水源に行けるらしい。いろいろな鳥の鳴き声を聞きながら桜並木を見て歩きました。
 湧水のはじまりに到着。よく見ると石が敷かれている地面から真水がじゃぶじゃぶと湧いていました。かなりの水量があります。ここから大王畑(右)にきれいな水が流れていきます。
 大王畑を眺めながら入口方面へ歩いていく。桜とわさびがきれいでした。わさびって連作できないらしく、一度収穫すると次の植え付けまでは数年開けるらしいです。って、全然そんな感じが無いけれど・・・。
 大王わさび農場の中央部にある大王神社。魏石鬼八面大王を祀っています。大きな草履がぶら下げられていますが、これは魏石鬼八面大王の草履かな?



 さて、レストランでわさび丼を食べようか、とも思ったのですがまだやってない。ちょっと時間が早すぎるかな。かといって、この後松本にも行きたいので、今日はわさび丼はお預けだなぁ。



フードコート
 レストランがやってないのでフードコートでわさびコロッケを頂きました。ソースにもわさびが入っていてわさびを堪能できます。結構おいしい。
 こちらはわさびの芽の天ぷら。ほんのりわさびの辛さがあるんだけど、野菜の天ぷらです。これも美味しい。ビールに合いそうです。



大王わさび農場百年記念館
 最後に大王わさび農場百年記念館を見学して、わさび農場の勉強をしていきます。
 左はわさびのホルマリン漬け。大きなわさびに育てるのはとても大変なんだそうです。わさび田の上空からの写真を見ると、その大変さがよくわかります。きれいな水とアリルイソチオシナネートを含んだ排水に分けるだけでなく、雑草をとったり、アオミドロを掃いたり・・・お手間をかけてきれいなわさび田を維持しなければなりません。
 9:40、大王わさび農場はこれにて見学終了としましょう。朝一で訪れたのでお客さんが少なくて散策しやすかったです。そして、駐車場からみる北アルプスがきれいでした。富山からの北アルプスもきれいだけど、安曇野からも凄いね。



 それでは大王わさび農場を出発。下道で松本市を目指す。

 10:30、松本駅横のコインパーキングに入庫。ここから歩いて松本城に行ってみましょう。



四柱神社
 松本駅からテクテク歩いて松本城方面へ。女鳥羽川のほとりに四柱神社の大きな鳥居が見えたので参拝しに行きます。女鳥羽川沿いに桜がたくさん咲いていて、松本に花見に来て良かった、と思いました。河辺には座って花見している人がたくさんいますね。
 四柱神社を参拝します。この神社は、名前が示す通り四人の神様が祀られています。1888年の松本大火で社殿が消失してしまい、1924年に再建したそうで、社殿は比較的新しい感じ。
 狛犬と社殿を一緒にパチリ。四柱神社には明治天皇も来たことがあるそうですよ。
 女鳥羽川沿いに伸びる「なわて通り商店街」。食器や雑貨、飲食店が並んでいました。ここで買って、歩きながら食べて、桜を見る、という人もたくさんいそうです。
 なわて通り商店街を抜けて、上土通りを北上していきます。



上土シネマ ミュージアム
 上土通りを歩いていたら上土シネマ ミュージアムというのを見かけました。シネマミュージアム?ちょっと覗いてみようか!
 あれ?入場券売り場でペンギン姉さんが入場券を売っているぞ?

 なんてことも体験できます。売り場の内部に入って、職員のフリも出来ます。
 入場券売り場で遊んでいたら職員さんが来て、映画館の内部を見学させてくれました。2008年までは映画館「上土シネマ」として営業していたそうです。歴史は古くて1917年頃、松本電気館として開館したんだって。昔からの映画館で、スクリーンの裏側に巨大なスピーカーが設置されていました。スクリーンって振動しないように小さな穴がたくさん開いているんだよね。
 廊下にはダイヤル式の公衆電話がありました。今の子供たちはどうやって電話をかけていいか分からないんだよね〜、って話で盛り上がりました。ちなみにネコ娘は、小学生のころにそろばん教室に通っていて、そこの公衆電話がこれだったので使い方を知っているそうです。
 こちら映写室。映写機が二つあります。昔、どの映画も二本立てだったのは、一本上映したら巻き戻しをしなければならないので、その間に別の映画を隣の映写機で上映するからなんだって。巻き戻しは倍速じゃないんだ!デジタルになって二本立てってなくなったなあ・・・。

 こんな感じで、レトロな映画館を無料で見学できました。職員さんも気さくでいろいろ教えてくれます。ここは面白い。



松本市役所
 上土シネマミュージアムの見学を終え、続いて松本市役所へ。事前情報ではここに無料の展望台があって、松本城と北アルプスが見えるとか。
 ところが・・・休日は展望台やってないのね。残念。駐車場にいたゆるキャラと桜を写真に撮っておきました。



松本城公園
 松本市役所の目の前の太鼓門から松本城公園に入ってみます。外堀沿いには桜の並木があってとってもきれい。
 桜の花をアップにしてパチリ。良い時期に来たねー。
 二の丸の方へ移動してきて、二の丸裏御門橋をパチリ。お堀に覆いかぶさるように枝を伸ばしている桜がいます。右はしだれ桜かな?ピンク色が濃い。
 北裏門の前にある橋は石垣で作られています。ということは、ボートで向こう側には行けないんだな。右は一本だけ豪快に咲いている桜。ソメイヨシノでは無さそうです。



松本城
 それでは本日のメインイベント、松本城を見学します。今日はPLフィルターをつけて撮影しているので、全体的に暗くなっちゃったな。
 お堀と桜と天主閣を眺める。松本城ってカッコいいね。ここでちょうどお昼の時間です。ベンチに座って、LINEでネコ娘と連絡を取る。今、ネコ娘は留学中なんだよね。松本城を目の前に眺めながら10分ほどネコ娘と連絡を取りました。
 ネコ娘とのLINEが修了した後、天守閣を角度を変えて眺めてみる。PLフィルターをつけているので空が青いね。松本城は1593年頃に築城されたと言われていて、しかも現存12天守と一つです。ということで、国宝。黒漆塗りの外壁が良い感じですね。烏城って言われる所以です。
 12:30、松本城も堪能したし、お昼ご飯に行きましょうか。松本城公園を出て南へ。どこで食べるか決めてなかったので、ブラブラしながらお店に入ろうと思います。



小昼堂 cohiludo
 お蕎麦屋さんがあったら入りたいなー、って言いながらお店を探していたら、オシャレなお蕎麦屋さんを見つけたので入ってみました。小昼堂っていうそうです。
 入店したらレジでお蕎麦を注文します。あとおやきも。その後、テーブルを自分で確保して、料理ができたよって呼ばれるまで待つ。
 すぐにおやきが焼き上がりました。ちょっと高めですが、凄くおいしい。豚ねぎ味噌のおやき480円でしたが、豚肉の脂が垂れるほどジューシー。
 10分後、信州産とろろ蕎麦(左)と山椒みそぶっかけ蕎麦(右)が出来上がりました。ペンギン姉さんは暖か蕎麦が良いんだって。クマ兄さんは冷たいぶっかけそばです。オシャレなお店なので、蕎麦はあまり期待していなかったのですが、かなりおいしいお蕎麦でした。



松本市旧司祭館
 お昼ご飯を食べて元気が復活したので、旧開智学校へ行ってみようと思います。

 松本城公園を通り抜け、20分ほど歩いて旧開智学校に到着。旧開智学校の横に松本市旧司祭館というのがあったので、先にこちらを見学してみます。
 こちらが松本市旧司祭館。斜めからと正面からパチリ。では、中に入ってみます。入館無料でした。松本市旧司祭館は明治時代の洋風建築です。1889年に建てられて、松本カトリック教会の宣教師たちの住居として使われていたそうです。
 内部も見学できました。家具などがあまり置いていないので、がらんとしている印象ですが、ベランダが明るくて気持ち良かったです。何人で使っていたんだろう・・・。



旧開智学校
 13:45、旧開智学校に行ってみます。入場料を支払って敷地内に入る。白い壁がキレイ。旧開智学校っていうから学校なんだろうけど、余裕してこなかったのでさっぱりわかりません。
 正面玄関の彫刻が凄い。龍が掘られています。あとね、天使っぽいのが見えるんだけど・・・、って思っていたら、本当に天使でした。なんで天使が彫られているの???
 それでは校舎の中へ入って見る。内部はきれいに整備されていますね。旧開智学校は明治時代の小学校だそうです。1876年に開校したんだって。右は東京日々新聞の記事。東京日々新聞って書かれている両脇に天使が書かれています。この天使が旧開智学校にも刻んだんだって。
 こちら、二階への階段です。今は通行禁止。旧開智学校は擬洋風建築と呼ばれているんだそう。擬洋風建築とは、西洋建築の様式を模倣しながらも、日本の伝統的な木造技術をベースにした建築様式のことらしいです。確かに螺旋階段だけどなんとなく和風。柱が丸いのはお寺の柱を転用したからで、丸太柱と呼ばれています。
 左は先生たちの出勤簿だそう。毎日チェックしていたようです。右は算数の教科書。多角形の面積を求めるページを開いてみました。一変の長さがセンチメートルではなく、尺が単位になってます。素晴らしい!
 扉には豪華な彫り物が。そしてホールっぽいところにはオルガンがあります。このオルガンがハルモニウムオルガン
という珍しいものらしい。明治期の教育や礼拝の場で広く使われた足踏み式のリード・オルガンの一種なんだそう。文
明開化と共に入ってきた楽器ですね。
 別の場所のドアの彫り物もすごい。龍の彫り物です。東洋的な力強さと守護の象徴として、旧開智学校にはあちこちに龍が彫られているそう。擬洋風建築って、洋風建築を見よう見まねで再現しようとした当時の創意工夫の産物なのです。

 擬洋風建築という、まだ西洋建築が広がっていなかった松本で、西洋建築を真似てこれだけの規模の建物を建てるって、当時の職人さんに感謝だね。



松本城周辺散策
 旧開智学校の見学を終え、松本城へ戻る。その途中、カフェ144があって、ガンダムのプラモデルが展示してありました。プラモデルファンの聖地らしいです。
 松本神社前の交差点。花見客でいっぱいです。
 それでは松本神社を参拝しましょう。交差点沿いには松本神社前井戸(左)があります。ちゃんと井戸水だそう。飲めるんだって。正面門をくぐって境内へ。
 拝殿は無く、本殿に参拝するようです。松本城主ゆかりの神社なんだって。境内にある大きな木が御神木かな?
 松本城のお堀を回って松本駅へ戻ろうと思います。お堀のまわりの桜が満開です。
 なわて通り商店街に戻ってきました。商店街の横に流れる女鳥羽川にはカジカガエルが多く生息していたのだそうです。今はいないけど。水清く・活気ある通りにカエようっていうことでカエルが商店街のシンボルなんだって。ということでガマ侍の像。東京芸術大学から寄贈されたそうです。
 「カエルの街 ナワテ通り」というカエルの像。目が怖い。右は「花いっぱい運動 発祥の地」の碑です。松本市っていろいろ面白い。



信州プリン工房
 松本城に行くときに見かけていた信州プリン工房。ちょっと食べてみたいよね。ということで、立ち寄ってみました。たくさん種類があって選べなので、店員さんにおススメを聞いたら城(白)プリンとのこと。
 黄身が白い卵を使った卵プリン。甘ーくて美味しい。疲れた体に染みる〜。

 甘いプリンで元気が出たら、松本駅まで歩きますよ。だいぶ疲れたけれど、16:00過ぎに松本駅最寄りの駐車場に到着。

 後は夕飯とお風呂の確保だな。まだ夕飯までは時間があるので、諏訪湖周辺へ移動してしまおうと思います。

 国道19号線を使って諏訪市へ移動しました。



LAMU
 18:00、諏訪市にあるLAMUというスーパーにやってきました。激安で有名なスーパーですね。高岡市にも最近オープンしたんだけどまだ行ってないのです。諏訪湖のLAMUが初入店。夕飯を買ってきました。



片倉館
 18:30、諏訪湖畔にある片倉館にやってきました。ここにはお風呂に入りに来ました。入浴は850円/人とちょっとお高めだけど、歴史的な建物のお風呂に入れるってことなのでいいでしょう。入館すると、館内は昭和初期の雰囲気です。千人は入れないけれど仙人風呂が有名です。まぁまぁ大きかった。その大きさよりも昭和レトロなデザインが素敵。
 入浴後、館内を見学してみました。こちらは休憩所。柱の形状がオシャレ。この片倉館は大正から昭和初期に、シルクエンペラーと呼ばれた片倉財閥によって建てられたそうです。地域住民の厚生と社交の場にするのが目的だったんだって。
 蓄音機が展示されていました。お昼には演奏もあるようです。休憩所の柱の上部の広がりが凄い。
 屋上に出てみました。ライトアップされていますね。とってもきれい。

 そういえば片倉財閥って今はもうないんだよね。戦後の財閥解体で解散したはずだから。それでも今日まで維持できているのは凄いですね。
 屋上から諏訪湖方面をパチリ。目の前にはホテルやお土産屋さんが並んでいました。
 左は昭和初期のスケートをする人の恰好。右はスキーをするときの恰好です。こんなブロンズ像?があるのも面白い。



道の駅 小坂田公園
 19:50、片倉館から40分ほど走って道の駅 小坂田公園に到着。今日はここで車中泊とします。LAMUで買ってきたお弁当で夕飯にします。お安めな値段でお腹いっぱい食べられて幸せ。

 食後はスマホで遊んで眠くなってきたら寝ます。じゃ、お休み。



二日目
松本と諏訪四社めぐり に戻る



クマ兄さんの部屋 に戻る

旅の記録 に戻る